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桜の意匠鐔(参考品)
Tsuba, sword guard, designed for cherry blossom
(reference item)

No 画題 作者名 縦x横(mm)

1 桜花に燕図 政景(花押)
Masakage
68.0x61.0 四分一銀地を赤銅で覆い据文、金銀色
Shibuichi (silver alloyed) and
shakudo, gold and silver plated
田中清寿門人。
鉄地の作鐔が多いが、本作は素材に
凝った入念作。
Pupil of Tanaka Kiyotoshi school.19C.
2 七宝繋・紗綾形桜花文
Shippo & cherry design
江戸肥後(無銘)
Edo-higo (unsigned)
81.0x74.0 鉄地に金布目象嵌
Iron, gold numone inlay
鉄地に布目象嵌を施した肥後系鐔は
人気があり、江戸でも作られた。
大振りな本作は金象嵌が華やかで
優雅な意匠。
19C
.
3 桜花透図
The cherry blossoms
土州明珍宗助(花押)
時年38,皇紀二千六百
年記念 昭和15年仲春日作
Toshu Myochin Munesuke in 1940
79.0x77.0 四分一銀地に透かし彫り
Shibuichi (silver alloyed), open works
明治36年−昭和34年没、高知市住。
製鐔技術で海軍大臣賞受賞。
1903-1959. Lived in Kochi, Tosa.
4
桜花図
The cherry blossom
桑原匡義(花押)六十八才
Kuwahara
Masayoshi 68 sai

(Fuchi); 37.0
赤銅石目地に金・銀象嵌
Shakudo (cupper alloyed),
gold and silver inlaid
安永2年(1773)生、鹿児島住。
後藤光美門人。天保11年(1840)の作。
Pupil of Goto Mitsuyoshi


                


                


                


                
 七夕(牽牛・織女)にちなんだ「鐔(つば)」の画題紹介。
A legend of Tanabata.


日本の美術刀剣に使用された鐔・目貫などの刀装具は、特に戦の無い江戸時代より
幾何学模様、昆虫動植物、風景、日本や中国の故事などさまざまな意匠が作品に用いられ
時代の名工たちは技巧を力一杯表現し、武家文化の一翼を担いました。
今回ご紹介いたしますのは、時節柄、七夕に因んだ鐔です。



七夕(牽牛・織女)の図  美英造(よしひで つくる)
A legend of Tanabata.

七夕(牽牛・織女)の図  美英造(よしひで つくる)
 「たなばた」として、中国の故事が元になり形を変え、江戸時代から今も日本に伝わる行事の一つ。
織女(織姫)は天の河(川)の東にて、オシャレもせずに毎日真面目に機を織り、ひっそりと過ごしていた。
天帝がこれを見て憐れみ、河の西の牽牛(彦星)とひきあわせたが、織女はそれ以来、性格が一変して
機など織らず、牽牛との夢のような時間に浸りきってしまった。
これに怒った天帝は、2人を引き離し、年に一度陰暦の7月7日のみ、天の河で会うことを許した。
懲悪の意があったが世俗は悲恋の主として、しかもその夜、雨が1滴でも降れば河が増水して翌年まで
再会を待つしかない悲話として一般的に伝わり、笹に願いを書いた短冊を吊るして、2人の幸せと個々の
願い事の成就を祈るようになった。(地域により解釈と行事に相違があります。)

この鐔は赤銅魚子地を河に見たて、下辺に牛を伴う牽牛、上辺に機と共に織女がそれぞれ見つめ会い
再会を喜んでいる様子を表現した心潤う図。
裏面は、天空の雲が草花の生える川岸へ下り、川にかかる小橋には、仲睦ましい2羽の水鳥が2人の韻を
表している。作者の玉川美英の銘(サイン)が入っている。
◎玉川美英・・江戸後期、石黒派に学び常陸国水戸、江戸深川に住む。天保6年(1835)「玉川美久」と称し
水戸藩御用彫物師、玉川家3代目を継承する。裏面と目貫の写真

Long long ago, there was a young quiet lady named "Orihime" ( a weaving lady).
She was married to Kengyu (a man who leads a cow) by God. Affter that, she quit weaving clothes
because she enjoyed spending time with him rather than her job.
God got angry and he sent Kengyu away to the opposite side of Milkeyway. On the 7th of July,
their distance become closest, they can be allowed to meet if it is no rain.
People prayed the couple of the stars, Orihime (Vega) and Kengyu (Altair) that people believe their wishes
will be come true by two stars happiness. It was widely spread to the public during Edo period.
And nowpeople write their wishes on paper and hang it to bamboo tree.

The tsuba was made by Yoshihide Tamagawa circa 1830. His signature is on the back.
In 1835, he changed his name to Yoshihisa
( 3rd generation of Tamagawa family that is working for Mito Tokugawa family)





                       


                  許由・巣父(きょゆう・そうほ)
両者とも古代中国の清節な隠士。許由は聖帝といわれた堯(ぎょう)が譲ろうとした天子の位を
固辞したばかりか、その話を聞いた耳を「けがれた」と言って川で洗い、また巣父は耳を洗った水も
汚いとしてその川を渡らなかったという。日本でも恩賞に不満を抱く武士をこの話で戒めた故事もあり
好画題の図柄として描かれている。この鐔には、左に川上で耳を洗う『許由』
右に川下で牛を曳き立ち止まる『巣父』がバランス良く配されている。


                    


                    




武内宿禰鐔


1. Shakudo unsiged Tsuba(MINO)
2. Iron openwork Tsuba by Choshu Tomokiyo
3. Iron openwork unsigned Tsuba(kyo-shoami)
4. Iron Tsuba by Yonemitsu Tahei Mitsumasa & Showa deted


 







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